Code for Yokosuka

MUCHU-JIN開講記念セミナー 第1弾自分らしく生きるためのSTEAM教育

MUCHU-JIN開講セミナー第1弾

2021年4月24日 16:00より、MUCHU-JIN Project 開講記念セミナー第1弾「自分らしく生きるためのSTEAM教育」を開催しました。

今回はU-29のSTEAM領域で活躍するゲストの皆様に「自分らしく生きるためには?」というテーマでディスカッションを展開していきました。登壇者の皆さまの1つ1つの言葉から人生にかける想いや情熱が感じられるセミナーとなりました。分野はバラバラでも「自分らしく生きる」という部分では共通する部分も多くあったことが印象的です。

下記URLより当日のセミナーもご覧いただけます。

こちらの記事では、セミナーの総括とダイジェスト(要約)を綴りたいと思います。

登壇者のご紹介

石橋拓真さん

石橋さんは、東京大学医学部医学科の5年生で、1997年生まれの23歳です。ドラえもんが心のバイブルだそうです。宇宙飛行士を目指して医学部へ進学されたそうですが、現在は「宇宙」「医学」それぞれの分野と、2つを掛けわせた「宇宙医学」の領域でご活躍されております。

部活と行事に命をかける日々

高校生の頃は、部活と行事に命をかける日々を送られていたとのこと。野球部に所属しながら、体育祭・文化祭・合唱コンクールなどの行事に熱意を持って取り組まれておりました。

現在のご活動

医学と宇宙、そしてそれらを掛け合わせた越境という3つの軸をもとに活動中。
具体的には、大学での病院実習の他、宇宙に灯りを灯すスペースバルーンのプロジェクトや宇宙医学サークル、学生の交友の場としてモクテルバーの運営などに取り組まれております。

国境線のない宇宙に炎を掲げる、人類史上初のプロジェクト|CAMPRIFEより
https://camp-fire.jp/projects/view/300851

人あるところ、医あり。

人のいるところには医療が必要という、石橋さんのモットー。
宇宙をこよなく愛し、宇宙医学で活動されている石橋さんならではのモットーであると感じました。

関本真氣さん

関本さんは、子育て支援を行う「Makkin Corporation」の代表を務めながら、IT企業でWebデザイナーとして働く24歳です。今年3月にデジタルハリウッド大学を主席で卒業されました。

夢中に出会ったきっかけとご経歴

子育ての領域で活動をしようと思ったきっかけは、保育士であるお母様の影響があると仰います。子どもが子どもらしく生きられる環境を作りたいと思い、高校3年生の時に起業されました。その後、シカゴに留学し、乳幼児教室を開始。変化する子どもの感情に対応できない自分に気づき、大学進学し、タイへの留学+4カ国10箇所の教育機関での実習・視察を経て、現在は直感教育のサービスを提供されております。

Makkin Corporation
https://makkin-smile.com/

自分らしく生きるために

大学3年生の時にインドでヨガインストラクターの資格を取得し、自分の心を整え、内省することで、人生の答えを導いてきたという関本さん。大学4年生の時には、アドラー心理学の講座を事業として開始し、勇気づけあえる人間関係を広めいたと思い、活動されているそうです。

たくさんの人と宇宙平和を実現していきたい

関本さんは、1人1人が自分らしく生きられるようになることで、幸せで平和な人が増え、平和な世界から平和な宇宙を作りたいという想いをもって活動されているとのことです。

芳賀 恵里香さん

今回のMUCHU-JIN Projectの発起人でもある、Code for Yokosukaの芳賀です。フリーランスデザイナーとして活動する傍ら、クリエイティブスクールでWebの先生をしたり、グラフィックレコーダーとしてもお仕事をされている、29歳のスラッシャーです。

わたしのあゆみ

3歳からアートに親しんだ芳賀さん。16歳の時に美大進学を目指し始めますが、経済的理由から美大への進学は叶いませんでした。デジタルハリウッド大学への進学を叶え、学生時代からデザイナーとして活動しておりました。大学院に進学し、自分と同じように進学に苦しんだり悩む人を救うためにEdTechの研究を24歳で始められたそうです。

Creative x Educationで、革命を。

現在は、クリエイティブ(アート・デザイン)x 教育を掛け合わせて活動されています。そんな芳賀さんが自分らしくあるために必要だと思うことは「諦めないこと」だといいます。好きなら、とことんやる、続ける。一度始めたらやり抜く。

ディスカッション

そんな御三方とディスカッションをしていきました。

越境で得られるものとは?

(石橋さん)越境することで得られるものは2つあると考えています。

1つ目は、仲間との出会い。自分のやりたいことを実現するためには協力してくれる仲間と出会うことが必要で、様々なコミュニティを横断することで出会うことができます。

2つ目は、複数の領域を越境することで、自分の専門以外の頭の使い方を知っておくということ。例えば、近い領域でいうと、イーロンマスクはソフトウェア業界の常識をロケット業界に持ち込むことで、めちゃくちゃな価格破壊を起こしたという例もあります。ただ、スペシャリティ(専門性)は持ち合わせていないと太刀打ちできないので、専門性と越境的態度の2つが必要だと思います。
なので、僕は宇宙・医学、そして越境を行なっています。

夢中との出会い

(石橋さん)5〜6歳くらいはウルトラマンやバズ・ライトイヤーが好きで、小学校入学したあたりで「(ウルトラマンやバズ・ライトイヤーが)職業ではない」ということに気付いてしまって、子どもなりに絶望しました、え!?いないのって(笑)じゃあ、それに代わる職業って何かなと考えた時に、宇宙飛行士って仕事があるんだと知って、それだ!となったのかなと振り返って思います。

(関本さん)母が保育士で、昔から母の保育園でボランティアをしていたこともあり、常に子どもに対する意識や教育に対する関心がありました。高校生ぐらいの時に、SNSで子どもが虐待されている動画などを見て、自分にもできることはないのかなと考え始めたことが子育て支援を始めたきっかけです。

(芳賀さん)アートに夢中になったのは、人生を救ってくれたからということがあります。幼稚園生の時、幼稚園に通うことや友達とのコミュニケーションに苦があり塞ぎ込んでいた時に、母が通わせてくれたのがアトリエでした。
そこからアートを続けるうちにアイデンティティを確立でき自信が持てたことで、段々周囲ともコミュニケーションが取れるようになっていきました。
なので、自分にとって「アート」というものが人生にとっての大きな意味を持つようになりました。

どの登壇者も、意図的に「夢中を探そう」というよりは、自発的に取り組んでいたことにのめり込んでいって、それが夢中の根元になったのかなという印象を受けました。

by ファシリテーター・伊藤

どのようにキャリアを設計していったのか?

(石橋さん)意図的にやっていたことと、そうではないことがありました。宇宙飛行士になりたいと思って、中学生の時は英語を頑張ろうと思って勉強していました。また、大学進学のタイミングで「どの分野にしようか?」と考えた時に、医学の道に進むことを決めて。
それ以外の時は、学校行事が楽しくて、夢中になってやっていたというだけで、それが進路やキャリアにつながるからやっていたわけではないです。

平和のため、というキーワードはどこから?

(石橋さん)スペースバルーンのプロジェクトに参加したきっかけにもなったツイートがあります。去年の5〜6月にプロジェクトから声かけがあった時ー当時はBlack Lives Matterのデモが燃え盛っていた頃であったと同時に、宇宙開発の界隈ではスペースXの有人宇宙船がアメリカの国土から9年ぶりに打ち上がったことで盛り上がっていたんです。

Consider. The contrast. How FAR WE HAVE COME in science + technology How FAR WE MUST GO in social justice + civility We’ve created a STAR WARS civilization with STONE AGE emotions MEDIEVAL institutions and godlike technology. (eo wilson)

https://twitter.com/wolfejosh/status/1266829713714155522/

(石橋さん)フロリダからは宇宙船が打ち上がって熱狂している人がいる、方やアメリカの全土ではショッピングセンターが燃えているというこの差はなんなんだというツイートが引っかかりました。自分は宇宙開発の道に進もうとしているけれど、一方の現状を無視していってもいいのだろうか、という問いを突きつけられた気がして。だから、自分の得意分野でこういった問題を解決できるならやってみたいと思っているんです。

(関本さん)小さい頃からマザーテレサの動画やガンジーの映画を見て育ちました。中学生の時には、マンホールで暮らす子どもたちの動画を見ていて。なので、そういったことのために生きたいなって思っていました。

挫折しても夢中を諦めないためには?

(芳賀さん)美大進学が叶わなかったという大きな挫折以外にも、小さな挫折はありました。高校時代、全国区で活躍する美術部の中では上手い方ではなかったし、他の人と比較すれば自分の不出来を感じました。
けれど、経済的理由で進学が叶わないと思ってアートを一度手放したことで、自分にとってアートが大事であったことを再認識しました。よく恋人同士が別れて、失った後に大切さに気づく、みたいな感じで。その時、もう二度と手放してなるものか、と思たことが今につながっています。
人生において不要なものを削いでいった時にもアートが残り、やることはピボットしても軸は変わらないなと思います。

最初に目指していたものとは少し形が変わっても悪くないと思えるかもしれないし、実は形を変えたものが本当はやりたかったことなのではないかなと思うこともありますよね。そのプロセスを経て、人は成長をしていくのではないかなと。

by ファシリテーター・伊藤

(関本さん)大学に入る前は、少し諦めている部分がありました。本当は世界平和に貢献していきたいという想いがあるのに、できるわけないよねって気持ちがあって。けれど、デジタルハリウッド大学の掲げていた「バカにされよう。世界を変えよう。」というキャッチコピーを見て、夢を持つくらいいいんじゃないかなって思えて大学に入学して。大学に入ったら、色んな才能をもつ人たちがそこにはいたんですよね。だから、一人ではできないことも沢山の人の力があれば実現できるんじゃないかなって。昔は自己否定をしてしまうところがありましたが、今はできない自分もOKかな?って思えるようになってきました。

自分が不得意なことも他の方はできて、逆も然りで他の方が不得意なことも自分は得意なこともあるでしょう。自分一人で実現できることよりも、仲間と協力することで、より大きなことを成し遂げられる可能性が高まりますね。

by ファシリテーター・伊藤

自分らしさとは?

(伊藤)芳賀さんの中で、それぞれの活動の軸を断片的に見た時の自分らしさと、自分が今感じている自分らしさに違いはありますか?

(芳賀さん)アート・デザイン、教育など、それぞれの軸において自分のなりたい姿はありますが、クリエイティブx教育を掛け合わせたところに自分らしさがあると思っていて。所属していた研究室の教授が、Want(自分がやりたいこと)・Can(自分にできること)・Should(自分がやるべきこと)の3つの交わるところに理想(イノベーション)があるのではないかという話をされていました。私はその先に今の活動があって、自分らしさがあると考えています。

好き(want)だけでは足りなくて、好き(want)に対して、自分にできること(can)を掛け合わせることで夢中にたどり着く(実現できる)のかもしれませんね。

by ファシリテーター・伊藤

(伊藤)石橋さんの取り組まれている宇宙・医療・越境、どの分野も人の協力なしに何かを実現するのは難しい領域なのかなと思いますが、色々な人とプロジェクトに取り組む中で見出された自分らしさはありますか?

(石橋さん)高校時代や大学に入ってすぐは「お祭り男」と呼ばれておりまして。あだ名が「松岡修造」だったり。何でも全力投球だった。
けれど、大学3年生の時に「やる気がゼロ」になったことがありました。プロジェクトリーダーであるのにやる気がゼロでヤバい!となって。その時に、これまの「全力投球するのが石橋拓真である」とアイデンティティが崩壊して、情熱というリソースは枯れて尽きることがあると学びました。かつ、やる気というのは、自分がコントロールするものであると気づきました。
それ以降、自分がどういう環境で、誰と、何を取り組めば、やる気を保っていけるのかを試していって、内省を経て、今の自分があるなと感じています。それが去年の1月とかです。

挫折や諦めがあったり、アイデンティティを失うことは誰にでも起こり得るものではありますが、仲間を見つけ環境を整備すること、また目標を掲げて強い意志を持つことで乗り越えていける、そして夢中を実現できるのではないかと思います。

by ファシリテーター・伊藤

本日のまとめ

(伊藤)登壇者の皆様、三者三様の目標と道があって今も進まれているのだと思います。STEAM教育においても、自分の気持ちに気づき、なぜやりたいのか・どうすればやれるのかを分析しプラン化して、実践していく中で「できない」という壁にもぶつかるけれど、試行錯誤を繰り返すことで「出来たじゃないか!」と突き抜けていくことができる。御三方のお話を伺いながら、そういったプロセスの重要性を感じました。

(石橋さん)これまでの活動を振り返る中で意識せずやっていたことがフレームワーク化されると、今回のMUCHU-JIN Projectの教育プロセスになるのだなと思いました。

(関本さん)今回のセミナーを通じて、自分らしく生きることとは?と自分自身を見つめ直す機会を得られてよかったです。また、こうしたイベントを通じて出会える人たちがいるということが嬉しいなと思います。

(芳賀さん)夢中って意外に身近なところに落ちている小さなものだと思います。けれど、それに一生懸命に向き合うことで気づきが得られたり、自分のライフワークに昇格するものがあったり、その時その時を大事に挑戦していく姿勢が大事なのではないかと思いました。そして、コミュニティを介して仲間と出会い、自分一人ではできないことを実現していくには、自分の想いを発信していくことが重要だというようにも感じました。

石橋さん、関本さん、芳賀さん、この度はご登壇いただきまして、誠にありがとうございました。

次回

第2回のセミナーは、5月末頃の開催を予定しております。
最新情報は、Facebookページで随時更新をしてまいります。

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