7/26(日)「自分らしく生きる《女性》、それぞれのかたち」を開催しました!
開催から早いもので約1ヶ月半の月日が経ってしまいましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日々状況が変わりゆく7月。そんな中、「自分らしく生きる《女性》、それぞれのかたち」と題し、コロナ禍でも自分らしく生きている・働いている4名の女性をパネラーにお招きし、Zoomウェビナーにてオンラインセミナーを開催いたしました!
「当日見れなかったんだけど、何処かに動画あげてない!?」と女性を中心に開催後も反響が大きかったこのセミナー。
普段「当たり前」に過ごしている毎日ですが、自分で選択し、自分で責任を持って行動する。ことの大切さ、大変さをあたらめて感じることができたセミナーでした。
セミナー内容のご報告も含めご登壇いただいた3名の皆さんの登壇の内容を簡単にご紹介したいと思います。
◎ Ayako Suzukiさん
(3児の母/ワーキングマザー)
「人生の壁を明日の糧にする」
プロフィール
- 大学卒業後、地元横須賀の総合病院に勤務。
- 3児の母。産休育休を挟みながら、現在もフルタイムで勤務中。
子どもが産まれてから感じた子育ての大変さ
産後の体の不調を抱えながらもお世話をしなればいけない大変さ
命を預かるプレッシャー、先の見えない不安感
育児で感じた「壁」
育児に対する夫との感じ方の違い。
仕事には休日があっても育児は365日24時間休みなし。夫は自由なのに私は不自由と感じる。
育児に対して制約、閉塞感を感じてしまう。
どうやってその壁をこえたのか?
①夫婦ともに働き方を変えた
Webエンジニアの夫が転職をしてリモートワークができる時間を増やした。
自分が仕事に復帰した。
②男女の考え方の違い・考え方のクセ・伝える方法を書籍や講演会から学んだ
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
『妻のトリセツ』
『夫のトリセツ』
『世界に通用する子どもの育て方』
③相手に伝わりやすいツール(方法)を知った
言うより文字で伝える。
カレンダーで予定を共有。
制約が自分の人生を豊かにした
時間の使い方が上手くなり、本当にやりたいことが見えるようになった。
多面的な考えができるようになり、コミニュケーション能力が磨かれた。
興味の幅が広がり、アイデアがたくさんでるようになった。
Webの時代は、スマホ一つで色々なことができる
主婦をしながらでも、多様な働き方ができる。
気軽に情報発信もできる。
環境問題やエコな活動について、ブログを月4回のペースで更新中。
babysteps(https://babysteps.family/)
Message
- 育児で制約や壁を感じたら、一人で悩まずに周りに助けを求めてほしい。
◎ Nami Kakizakiさん
(My cup life代表)
プロフィール
複数の仕事に並行で携わるパラレルワーカー
- Patagonia
- 鎌倉コミュニティで人気のSoba bar
- 鎌倉で30年続く人気のカフェ
- 逗子のベジタリアンカフェ
- My cup life 月経カッププロジェクト
26歳の時に海外で仕事を始めた
ファーマー、ウェイター、ダイビングインストラクター、ウェディングフォトグラファー兼ビデオグラファー、5スターホテルでのゲストリレーション、、、など様々な仕事を経験。
パラレルワーカーのメリット・デメリット
・メリット
一つの会社で働くというリスク回避
コミュニティが広がる
スキルアップ
自由
自分のスケジュールに合わせて働ける
・デメリット
スケジュール管理が大変
保証はない
コロナの自粛の時も収入は減ったりしていた
仕事を選ぶ基準は自分が楽しめるか?
やりたくないことはやらなくてもいい。
→そういう基準で仕事を選ぶと、仕事に行くことが嫌ということがなくなり、楽しみにできる。
変化に柔軟にその時できることをやる
そうしたら出来ることが増えた!
→自分に自信がついて、日本に帰ってきた時も私は大丈夫だという気持ちになれた。
地域コミュニティとの関わりがとても大切
ひとりでは何もできない
→周りの人たちの理解やつながりからいいチャンスが生まれている。
2年前に帰国し日本でやりたかったこと:My cup life
・月経カップを広める活動をして全ての女性の整理ライフを快適にしたい
・女性がもっと活躍できる世の中にしたい
My cup life とは?
・全くゴミを出さず、環境にも女性の体にも経済的で優しい月経カップをオススメする活動
・使い捨てのプラスチックを減らす呼びかけをしている
・今後日本の性教育を変えていくアプローチもしていく
・貧困問題や災害時の問題にも取り組んでいきたい
月経カップとは?
・膣にいれて経血を溜める、医療用シリコンや樹脂でできた柔らかいカップ
・海外では1950年頃より使用されている
・洗って繰り返し使えるのでゴミが出ず、経済的
・運動の制約がないのでアクティブな女性にオススメ
・交換の回数も少なくていい
・蒸れない、かぶれない
・お風呂にも普段通り入れる
・自分の経血量が確認できる
自分のライフスタイルは、
とにかく「楽しいことしかやっていない」
周りにも複業で生計を立てている人も多く、コミュニティでの理解もある。
自分が楽しいことをしていると、周りの人もサポートしてくれる。
毎日違う職場にいって、色々なことを話して、新しいチャレンジで経験を増やしていくということが楽しい。
日本に帰ってきたときに人生の先輩に言われた言葉
「しんどい思いをして働いていたかもしてない9年間と、実際にあなたが楽しんで生きてきた9年間は、時間としては同じ。だから楽しいほうでいいじゃない!」
By 人生の先輩
インスタグラムアカウント
MY_CUPLIFE(https://www.instagram.com/my_cuplife/?hl=ja)
◎ Kurumi Maguchiさん
((株)Tsunagaruディレクター/女性経営者)
「共に幸せに生きていくために」
共生社会において、みんなで幸せになるように生きていくにはどうすればいいのか?
プロフィール
- 北海道生まれの33歳。
- 札幌で合同会社ノーズカンパニー を経営しながら、東京の株式会社Tsunagaruでも勤務中。
自分らしく生きるって?「自分らしさ」って?
自分らしさは個性・能力・才能というような自分が「特別に持っているもの」ではない。
自分のことだけ考えていても自分らしさはわからないのでは?
細胞分裂の話
細胞は、分裂の過程で、隣にいる細胞や周辺環境との関係性の中で自分の行く先を決める。
設計図があってそこにハマる部品として増えていくわけではない。
元々「心臓になる細胞」とか「胃になる細胞」なんてものはなく、周囲との相互関係の中で自分の形も役割も決めて動いていく
→これと同じことが共生社会では起きているのではないか?
自分らしさというのは、「自分が持っているもの」で決まるのではなくて、
自分と相手との相互関係の中で結果的にもたらされるもの、なのではないか?
→みんなが自分らしく生きていける社会にするためには、相互関係を活発にしていく必要がある。
二つの会社での活動紹介
①札幌で起業したNOSE COMPANY
・女性3人で創業。他の二人は子育て中の主婦だった。
・「子どもも大人も好きなことが自由に出来て、お互いに支援しあえる関係性を構築する。 それができる場所と機会を提供する。」というミッションのもと、企む・つくる・導くという3つの軸で事業を展開中。
・事業内容は全部後付け。元々「こういうビジネスがしたい」とか計画を持って会社を作ったのではなく、やってみたいことを実験的に形にしていく舞台として会社が存在する。
・計画のない”余白”が、新たな縁や思いも寄らない 展開を呼び込み、それが楽しい。
②起業前から勤務しているTsunagaru
・デザイン制作会社
・入社した理由は、代表とビジョンで共感したから
→会社の目標を実現するための手段として 人が存在するのではなく、 みんながやりたいことを実現するために会社がある。
・任意参加の各種勉強会を毎週開催。各自が興味を持った知識を互いに共有して議論し、新しいサービスの発想につなげていく自然な流れができている。
・デザイン制作会社なのに、世界中の社会課題について議論しあっている。
2つの会社に共通する組織の在り方
①中央集権的でないこと
→一つの中央(代表)ではなく、無数の中心(メンバー全員)がある。
②ゴールを先に決めすぎないこと
→目的達成のために、人を手段化しない。
③変化を当たり前に受け入れること
→変わることは悪ではない。プラスの変化が絶対にある。
恩恵を受けているITツール
・時間と場所を問わないリモート環境
・主婦と働くなら、スマホ完結
・連絡手段:LINE、slack
・プロジェクト管理:Backlog、GoogleDrive
・会計・法務:Freee、LegalScript
・一番推したいのが、情報管理・共有ツールのNotion
直感的な操作で、ノートをとったりメモをしたり、表を作ったりなんでもできる。
デザイン性もいいので、初心者でも簡単に読みやすいWebページを作って他人と共有できる。
◎ Erika Haga
(大学院助教授/デザイナー)
「テクノロジーを活用して自由に自分らしく働くためには」
プロフィール
- 横須賀生まれ・横須賀育ちの28歳。
- デジタルハリウッド大学大学院 特任教授
- フリーランスデザイナー
- グラフィックレコーダー
- クリエイティブスクール 講師
28年間のあゆみ
・3歳の時からアトリエに通っていて、クリエイターになりたいと思っていた。
・18歳の時に、経済的理由で美大進学を断念。
・自分でお金を貯めて、クリエイターになるために大学進学を叶える。
・デザインの技術を学びながら、20歳からデザインの仕事を始める。
・就職と同時に、大学院進学の話をもらう。
→自分と同じように進学で苦労・断念する人を救いたいという思いがあり、教育課題に取り組むことを決める。
・24歳のときからEdTechの研究を開始。
・アート、デザイン、教育の3つの掛け合わせで仕事をしている。
自分らしく生きるためのポイント①
まずは1つのことを極めて、稼ぐための手段を確立する
→精神的安定、経済的安定が必要
フリーランスになった理由
・新卒から2社経験したが企業に適合することができなかった
・先輩の言葉を聞いて決心した
「芳賀さんの言うことは正しいと思うけど、今は私たちがどうこうできる時じゃないの。だから、一緒に5年10年を耐えよう」
自分らしく生きるためのポイント②
時間の使い方を意識する。自分がかけた労力や時間以上に得られるものがあるかを考える
フリーランスになってどのように生きているのか
・人生の二つの軸
「クリエイティブ」と「教育」
自分のやりたいことを自由にできているからこそ、楽しく生きていられる。
・活動範囲
グラフィックレコーダー、デザイナー、Webスクール講師、大学院助教授、EdTech研究所という活動が全てできるのもフリーランスだから。
自分らしく生きるためのポイント③
自分の「やりたいこと」を実現するために働き方を自分で選ぶ。
働き方を選べる時代
なぜ働き方を選べる時代になったのか?
→テクノロジーの進化・発展が大きい
テクノロジーを駆使できると働き方も広がる
テクノロジーを活用する3つのコツ
① テクノロジーの性質を知る
得意なことは任せて、苦手なことは私たちでやる
②ツールを見極める
・目的と用途を具体化、言語化する
・最適なツールを見つけるためにリサーチ
・課題レベルとコストを検討する
③ 実際に使う
テクノロジーは「慣れ」が必要
・わかる人に聞く、ネットで検索
・マニュアルや説明書
・失敗を恐れずにとにかく使う
・自分で身につけた情報をマニュアル化して組織共有する
今のわたしが在る理由
とにかくなにごとも諦めずに続けてきた。
好きなら、とことんやる。一度始めたら何が何でもやり抜く。
最後に!
パネルディスカッションや雑談などは、是非動画をご覧になってください!
第1部:https://youtu.be/LSRgbHt_iB8
第2部:https://youtu.be/YZvnlEMaFf8
番外編(セミナー後の雑談):https://youtu.be/OTOGSXE4Fw4
今後も様々なセミナーを開催予定ですので、是非Code for YokosukaのFacebookページに「いいね!」でフォローいただき、開催情報などを拾ってもらえればと思います。
こんなセミナーもやってほしい!のご要望も大歓迎です。どしどしお寄せください!
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!